ベトナム料理を作ろう!基本の調味料4選+3選

ベトナム料理を作るのに欠かせないベトナム調味料。
いざ作ろうとすると、何を揃えれば良いか迷いますよね。レシピに合わせて都度購入するとかなりの種類になります。揃えて買ったはいいけど使用回数が少なく、気づいたときには賞味期限切れ!なんてことも…。

今回の記事では、ベトナム料理を作るための基本の調味料を紹介します。日本の調味料で代用するとすればナニ?というのも解説していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ベトナム旅行のお土産にもオススメです!

目次

ベトナム基本の調味料4選

ヌクマム / ニョクマム / Nước Mắm 魚醤

ヌクマムとは

ヌクマムは小魚と塩を発酵させたソースです。Nướcが水、Mắmが塩辛という意味です。似たような調味料で、タイにはナンプラー、日本には魚醤がありますが、風味や味はそれぞれ異なります。ヌクマムは主に南のフーコック島やファンティエットで生産されます。特にフーコック島で生産されるヌクマムは質が高く、高級品とされています。

ベトナムのスーパーでは750ml 330円(5.5万ドン)で売られています。高級品であれば、同じ容量で1000円は超えてきます。

ヌクマムを使った料理

ベトナム人は95%の人が毎日ヌクマムを口にしているという程、どの料理にもヌクマムを使用します。
肉や野菜を炒めるときはもちろん、スープや煮物にも必ず入れます。湯で野菜や生春巻きの付けだれとしても使用します。日本でいうと醤油みたいな立ち位置です。

私のオススメは、チャーハンに入れる食べ方です。醤油の代わりにヌクマムを入れてみてください。醤油よりもコクがあり、塩分が効いているので、本格的な東南アジアのチャーハンに早変わりします。

ヌクマムの代用品

日本で手に入りやすい調味料で代用するとすれば、魚醤・ナンプラーでしょうか。ただ、魚醤もナンプラーも風味、塩分量、甘味が異なるので、完全にヌクマムの味を再現することはできません。ベトナム料理だけでなく、普段の料理(魚の煮物、野菜炒め)にも使用できますので、家庭に一本用意しておいても良いのではないでしょうか。

ザウハオ / Dầu Hào オイスターソース

ザウハオとは

ザウハオとは日本でいうオイスターソースです。Dầuはオイル、Hàoは牡蠣なのでそのままですね。特に日本で使用しているオイスターソースとの違いは感じません。

ベトナムのスーパーでは150gr 100円程で売られています。最近はビーガン仕様のものも人気です。

ザウハオを使った料理

ザウハオは主に炒め物で使用されます。ヌクマムと合わせて炒めることで、美味しい炒め物ができますよ。日本でも人気の空心菜の炒め物は、空心菜をニンニク、唐辛子、ヌクマム、ザウハオで炒めることで簡単にできます。

ザウハオの代用品

こちらは家庭に常備しているオイスターソースで十分ですが、私のオススメは写真に載っているMaggiベトナムのザウハオです。

トゥオンオット / Tương Ớt チリソース

トゥオンオットとは

トゥオンオットとはチリソースのことです。Tươngが味噌、Ớtが唐辛子という意味です。タイでは甘辛いスイートチリソースが良く使用されるようですが、ベトナムではスイートチリソースはあまり見かけません。

トゥオンオットを使った料理

スペアリブやエビの甘辛煮を作る際に、ヌクマムやザウハオと合わせて使われます。炒め物や煮物を辛くしたいときに、合わせ調味料として使うこともあれば、フォーなどの麵料理に最後好みで辛みを足したいときに、付け加えることもあります。

トゥオンオットの代用品

市販のチリソースで代用可能ですが、スイートチリソースとは別物なので気を付けてください。ベトナムのスーパーでは様々なブランドのものが安く売られているので、旅行の際のお土産としてもオススメです。私が良く使用しているのは、CHIN-SUのチリソースです。ベトナムで一番人気のブランドです。

ハットネム / Hạt Nêm 乾燥スープ、コンソメ

ハットネムとは

ハットネムとは簡単に言えば乾燥スープの素です。ベトナムで一般に使用されているのは、牛骨と野菜のスープの素ですが、最近はビーガンブームの影響からか、椎茸を使ったビーガンスープの素も売られています。

ハットネムを使った料理

主にスープ料理で使用されますが、お肉の下味として使うこともあります。これ一つあれば、面倒な工程が省け、簡単にベトナム本場の味を再現できることができます。

ハットネムの代用品

鶏ガラスープの素や中華だしの素で代用が可能です。ただし、ハットネムは牛骨だしから出来ているものが多いので、完全にベトナム本場の味を再現したい!という方はベトナムのハットネムを買った方が良いかと思います。

幅を広げる!追加のベトナム調味料3選

ヌクトゥオン / Nước Tương ベトナム醤油

ヌクトゥオンとは

ヌクトゥオンとはベトナム醤油です。Nướcが水、Tươngが味噌(大豆)なので、日本の醤油と同じかと思いきや、実際は少し違います。ヌクトゥオンは醤油に、ニンニクや唐辛子で味付けされたもので、日本の醤油と比べると、味が濃く、コクがあります。

ヌクトゥオンを使った料理

ヌクトゥオンは香りが強いので、川魚の煮物など、臭み消しが必要な料理に良く使用されます。また好みによってヌクマムの代わりに使用することもあります。

ヌクトゥオンの代用品

濃い口醤油に刻みニンニクと刻み唐辛子を入れると、ヌクトゥオンのような風味になります。

マムトム / Mắm Tôm 海老の発酵ペースト

マムトムとは

マムトムは海老を発酵させてペースト状にした調味料です。Mắmは塩辛、Tômは海老を意味しています。
かなり匂いがきついので、ベトナム人でも好きな人と嫌いな人に分かれます。匂いはきついですが、食べてみると旨味が強く、他の調味料では出せない独特な味わいを感じることができます。

マムトムを使った料理

北部にはブンダウマムトムという有名な料理があります。米粉のブンや揚げ豆腐、ゆで豚が一つのザルに並べており、それぞれをマムトムに付けて食べる料理です。カニスープやカニの麺料理にも、コクを出すために使用することがあります。

マムトムの代用品

なかなか、この独特なマムトムの味に似た調味料は日本では見当たりません。絶対にマムトムを使ったベトナム料理を作りたい!という方はベトナムからの輸入品を購入するのをオススメします。

サテ / Sa Tế 辛味調味料

サテとは

サテとはニンニク、唐辛子、レモングラス、フライドオニオン、オイルで作られた辛味調味料です。

サテを使った料理

タイ鍋(トムヤム風味の鍋)やブンボーフエ(辛い麺料理)に使用します。そのほか、チャーハンや茹で肉に辛みをプラスするために使用されたりもします。

サテの代用品

日本の調味料で言えば、食べるラー油が近いですが、サテはレモングラスや海老の風味が強い調味料なので、ベトナムからの輸入品を購入して使用することをオススメします。旅行のお土産としても人気のようです!

その他

ボットゴット / ミーチン / Bột Ngột / Mì Chính 味の素

ベトナム人は味の素に慣れ親しんでいます。レシピも味の素を使用するものが多いですが、日本と同様、「化学調味料(うま味調味料)」を避ける流れがあります。最近ではレストランで「化学調味料不使用」を謳うところが多く出てきました。

ただ、上で紹介した調味料にもうま味調味料は含有されているので、味の素のみを避けたとしても意味は無いのですが…。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はベトナム料理の調味料基本4選+追加3選を紹介しました。日本の調味料で代用できるものも勿論ありますが、基本の4選だけでもベトナムのものを使用することをオススメします。本場の味にきっと近づくはずです!

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